雑置き場

触発されたり、思いついたり。気分なので不定期更新。

ゲゼルシャフト(無機なる烏合)

【概要】

異開王"オルム"を頭領に、ゲオメトリアを中心として活動する組織。異暦90年に発足され、VICEとは緊密な関係にある。

VICEが掲げる思想や支配、力に感化された一般人などをテロリストとして雇用する。

そして国の都市や街などの治安や情勢を撹乱、または悪化させVICEによる攻略を円滑化させる役割を主に担っている。

 


【概要2】

一般人とは言っても様々であり、労働者や政治家など階級は問わず振り幅は広い。社会的弱者を標的にすることも多く、悪質な取引も横行している。

VICEに影響された一般人を力や威光で釣り上げ酷使したり、貧困者に莫大な報酬を約束してそれと引き換えに無茶な力を押し付け、命に利子をつけるやり方も平然と行う。

【補足】

平等性を主張しながらVICEと一般人、双方から手数料を取る商法だが、実態は一般人(特に上流階級の人々)から不平等に多額の手数料を巻き上げ、VICEに横流しをする。

ゲゼルシャフトにも相応の返礼がVICEから与えられているので、経済力に強みを持っているようだ。

 


【やり方】

雇用した一般人は彼らにとっては"駒"であり目的が達成すれば言いがかりをつけて始末している。

命令時に飲ませた薬によって常に追跡情報がゲゼルシャフト側に共有され、また達成した折には薬を反応させ怪物化させる。強制的に薬を反応させる薬品も支給され、「切迫した時に使え」と適当な方便で怪物化に誘導する。

怪物化した一般人は理性を失い、暴虐の限りを尽くしてやがて死亡するのだ。

こうして情報管理も徹底されるので、そんな実情は未だ多く闇に包まれている。

 


【概要3】

ゲゼルシャフトの仕事は派閥の色に左右されることも多々ある。本質は変わらないが、優秀な一般人を派閥に譲渡することもあれば、派閥の人間が直々に結託して任務に従事することもある。情報漏洩にも配慮し、譲渡の際には一般人の記憶を改ざんしたり、偽名やコードネームなどを乱用しお互いを識別する。

 

 

 

【概要4】

悪質性の高さ故の自覚からか、拠点の隠蔽技術はかなり高度なもの。

都市のあらゆる壁へ不規則に拠点への入口が変移し、特定が困難。

またセキュリティも万全であるので、容易な突破は見込めない。迷路のように入り組んだ複雑な内部構造も有しており、侵入者への几帳面な性格がうかがえる。

 

また、ゲゼルシャフトという組織名だが実際は名前、立場、存在を次々と変えて人々に接触している。

人選も無差別という訳ではなく基本的には人種・場所・影響力等を合算し選別する。

組織自体を特定しているのはKRなどの規模の大きい機関のみで、その存在を大っぴらにすることもゲゼルシャフト組織力を恐れ、最後までできなかった。

 

 

 

【結末】

ゲゼルシャフトは異暦99年、KRの特殊部隊『E5』と相打ちになる形で壊滅。

『ρ irregulars』など、長年敵対するE5への対抗策を打ち出してきたが異開王オルムの死亡をもって解体された。

その危機を察知して、当然VICEの援軍も駆けつけたが間に合わず。

 


……しかし、一説ではゲゼルシャフトは見捨てられたのではないかとも囁かれた。

組織の資金源、研究を進めていた"薬"の資料や成果、所属していた人材全ての消失が確認されている。

見方を変えればこの相打ちは、増長しすぎた組織力を危険視したVICE側の画策とも取れるかもしれない。