名前:獅子王
年齢:27歳
性別:男性
所属:VICE 『争』の派閥 幹部
『人物』
一人称は「世」。騎士道精神に溢れる紳士的な人物だが、冷酷な一面もある。むしろ後者の方が本性であり、力を至上主義とし、必要とあらば容赦なく事物を切り捨てることができる。"王"という立場や意識、価値観に拘る習性があり、自然な振る舞いというより、言動の最中に態度などが一変することがある。そのせいで何を考えているのか分からない、情緒不安定と派閥内で囁かれている悲しい存在となってしまった。
本人はちゃんと出来てると思ってるし、人格も周囲からの評価では悪くないので支障はないようだ。
「貴様、何度言ったら……! コホン。まぁ誰にでも失敗はある。試みるという意識は大切だが、同じことは繰り返さぬよう励め」
王は寛容であるべきという在り方を想起した獅子王
「な、なにぃいいーー!? ぐっ、これでは世が立案した作戦が……。コホン。委細ない、我々も状況に合わせ毅然に対応するべきだろう」
指揮者が動揺すれば、それが周囲に広がるうえ、王としての沽券に関わるという意識
『概要』
当時、若き獅子王は多様化する民族の統合のため、「アーサー王伝説」という伝承を政治的に利用しようと考えた。
そこで必要となったのがアーサー王の象徴である剣、"エクスカリバー"であった。伝説の情報をもとにようやくエクスカリバーを見つけ出した獅子王だったが突如として異変に襲われる。
実はエクスカリバーに封印されていたモードレッドの魂が獅子王を乗っ取ってしまったのだ。肉体を手に入れたモードレッドは不都合のないように、獅子王を演じ、目的のために動き出す。
彼の目的は楽園"アヴァロン"の掌握と、そこで眠るアーサー王を完全に倒し切ることでブリテンを完全に支配し、本物の王に君臨する事だった。
モードレッドは生前の知識を頼りに返還或いは消失した当時の強力な魔装を蒐集する。
セクエンス、マルミアドワーズ、モルデュール、カルンウェナン、シャスティフォル、カレドヴールフなど。合計九種類にも及ぶ(同一名の武装がユースティアに存在する場合、全く別物の武装として扱う)。
しかし、生前自らの愛剣であった"クラレント"は唯一見つかることはなかった。
その後、VICEの襲来で圧倒的な力の前に敗れ渋々軍門に降る。しかし獅子王のいた世界はまだ現存し、VICEの力をもってしても未だアヴァロンは発見されない。
それゆえにモードレッドは未だアーサー王打倒の意欲は薄れておらず、ブリテンに留まらず自分のいた世界全てを手中に収めるべく、まずは功績をあげて実力を認められ、派閥の王となりいずれ世界の統治を任せられる存在になるという野望を抱いている。
既に幹部の座にいる彼はその思惑を順調に果たそうとしていた。
『能力』
能力名:虚構の騎士群
九つの魔装への知恵や技術を武装自身の記憶から呼び起こし、更に全盛期の力で常に発揮することができる異能。
ただし、体力などの消耗は激しく長い時間の戦闘には向かない。
『補足:アーサー王伝説との多少の情報の食い違いが点在する。これは長い年月をかけ改変や加筆など、様々な人間が物語に手を加え、結果として当時の記録がほぼあいまいとなってしまった事が影響する。故に、このアーサー王伝説はどこかの世界線ではありえたかもしれない、別のアーサー王伝説の実態を描く』